かんぽ生命と第一生命が法人向け生命保険分野で事業提携
株式会社かんぽ生命保険と第一生命保険株式会社が2017年6月30日より、かんぽ生命で第一生命の経営者向け介護保障定期保険「TOP PLAN エクシードU」を発売しました。
かんぽ生命にとっては、個人向けの販売が主流になっていると感じますが、法人向け商品のラインナップの充実が法人顧客の拡大、特に中小企業マーケット拡大に繋がっていくのではないかと思います。
また、経営者が要介護状態等になった場合の必要資金の確保ができる保険商品は企業にとって需要がありそうですね。
従来の定期保険では死亡・高度障害に対しては保障されますが、これでは今の時代のニーズに対応しきれなったところがあります。
経営者の高齢化もあり、経営者が介護状態になってしまうリスクは大きくなってきています。
今回の商品の特徴は、
・経営者の介護等のリスクに年金で備えることができること、
・事業資金や退職慰労金等の確保に解約払戻金を活用できること
が挙げられます。
ただ死亡保険金に関しては、生活障害年金の支払い前の保険期間中に死亡した場合に限り1回分の年金額と同額が支払われるだけとなっていますので、死亡保険金としては保険金額が少ないですね。
また、解約払戻金に関しては経過年数によっては全くない場合もあるため注意が必要となります。
第一生命にとっては、日本中に窓口が多いかんぽ生命に販売委託することにより、マーケットを拡大できることが期待できます。
かんぽ生命が進める、垣根を超えた事業提携
かんぽ生命は同業他社との提携が今回が初めてではありません。既にアフラックのがん保険販売をしています。
また保険販売ではありませんが、先日は日本生命のテレビ電話を郵便局に設置するという報道もありました。
かんぽ生命、郵便局の販売網・店舗は全国にあるため、他社にとっては拠点として利用できると考えられるのは都合が良いことですし、かんぽ生命・郵便局にとっても販売マーケットの拡大、店舗の空きスペースの活用などができるメリットが見込めます。
今後も各企業との提携関係が密になっていき、色々な試みがされていくことが予想されます。
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