日本生命が中国で医療保険販売。訪日しての治療費用も保障。
日本生命保険が中国で富裕層を主な対象とした医療保険販売を開始しました。
日本国内では医療保険加入者は多く、飽和状態と言っても過言ではないでしょう。医療保険販売に限らず、保険販売の活路を海外へ見出す流れが保険業界にあります。
中国は、現時点で米国、日本、イギリスに次ぐ世界4位の生保市場規模になっていますが、人口が多いことからまだまだ市場規模拡大が見込めると考えます。
また、中国では終身保険や年金保険などの販売が多く、医療保険などはまだ少なく普及率も低い状況のため、大きな市場になっていくのではないでしょうか。
中国人の死因はがんが1位
日本では2人に1人ががんになると言われています。
日本の死亡原因の1位はがんですが、実は中国人の死因の1位も同様にがんになっています。中国でもがんに対する関心は非常に高くなっているはずです。
日本生命保険が売り出した医療保険の加入者ががんになった場合には、追加費用不要で日本でがんの治療が受けられる保障がついているのが大きな特徴になっています。
治療費だけではなく、日本で治療を受けるのに必要な旅費や滞在費までもが原則として保険金でまかなう仕組みとなっている上、医療機関の紹介や医療ビザ取得手続き代行まで望めるのは大きな魅力なのではないでしょうか。
また、医療機関にとっても治療費などは保険会社が支払うので安心して患者受け入れができるというメリットがあります。
病院によりますが、医療技術や医療設備は日本の方が優れています。
がんになった場合、最新の技術、最高の医療機関で治療を安心して受けられるとなれば、この保険への加入を検討する人が増えるのではないでしょうか。
がんは早期発見、早期治療が重要ですから、中国でのがんの早期発見のための検査などの整備においても、保険を活用した日本からの協力体制ができれば良いなと思います。
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