【新型コロナ】妊婦が感染すると妊娠後期は症状が重くなる。妊婦さんは最大限の予防対策を。
「妊娠後期の妊婦さんは症状が重くなる割合が高い」ことを産婦人科医会が正式に公表しました。
産婦人科医会では2020年7月11日から1ヶ月間、産科のある医療機関にアンケートを実施し、その結果を分析・公表した形です。
回答のあった医療機関で新型コロナウィルスに感染した妊婦さんは72人でした。そのうち、症状があったのは58人で、その内容を詳しく分析しました。その結果、C T検査で肺炎と診断された、呼吸困難などで酸素投与が必要となった人どちらも妊娠29週以降の妊娠後期の割合が多かったという結果になりました。
感染した妊婦さんのほとんどが後遺症もなく回復しましたが、海外から旅行に来て入国後まもなく発症した1人が死亡しています。ただ、生まれた赤ちゃんの感染報告はないということです。
日本大学医学部の早川智教授によると、妊娠後期の女性は胎児の成長に伴って肺が圧迫されやすく、肺炎になると重症化しやすい可能性があると原因分析されています。その上で、国内では重症化したケースは少なく、過剰に恐れる必要はないが、なるべく感染しないよう注意が必要と指摘しています。
現在感染が落ち着いたように見えますが、これからインフルエンザが流行する時期に再び新型コロナウィルスの感染が拡大されることが危惧されています。「正しく恐れる」とよく言われますが、情報を見極め自分なりに対策をしておきましょう。
妊娠中の女性が出来る対策
新型コロナウィルスはまだまだ未知のウィルスと言われています。なので、しっかり情報を得て、正しく恐れ、対策をする必要があります。
日本産婦人科感染症学会は妊婦さんや妊娠希望の女性に注意点などを公表しています。手洗いの徹底や3蜜を避けるという基本的な対策をしつつ、これらの公式な発表などをきちんと見ておきましょう。
■ 日本産婦人科感染症学会
新型コロナウイルス感染症について 妊娠中ならびに妊娠を希望される方へ
今回のアンケートで感染経路についても書かれていますが、感染経路で一番多かったのは家庭内感染です。家族内でもこれらの情報を共有し、しっかり話し合う必要があります。
こちらも参考にして下さい。
参考記事:新型コロナウイルスで出産事情は変化!妊娠が分かったらやっておきたい2つの事
参考記事:新型コロナウイルスに感染した妊婦さんの出産事例のまとめ
働くママは働き方に関する情報を知っておこう!
また、働くママの場合、仕事に関して悩むこともあるかもしれません。働くママのための制度等も少しずつ作られています。例えば、「新型コロナウイルス感染症に関する母性健康管理措置」が2020年5月から適用になりました。
これは感染症対策として働く妊婦さんに配慮をしようということで新たに設けられたもので、感染症に関する心理的ストレスでママや赤ちゃんに影響があると医師や助産師から指導を受けた場合、会社側は必要な措置を行わなければいけないというものです。
その他に、妊婦さんの休業が必要な場合には企業側に助成金を支給する制度も出来ました。これらは厚生労働省のHP等で確認することが出来ます。働く妊婦さんの場合はこれらの動向もきちんとチェックしておきましょう。
■ 参考記事
仕事を続けるママが妊娠中に知っておくべき!妊娠中の職場生活に関する法律
まとめ
終わりの見えない感染症との戦いで妊婦さんは気を遣う生活が続いているかと思います。新型コロナウィルスは、まだまだ未知のウィルスとして日々研究が進められています。
妊婦さんが感染する事例が少なく、ニュース等を探すのも大変ではありますが、今回のようなニュースや医師会・公的機関からの発表はこまめにチェックし、対策を講じましょう。
(もちろん時にはリラックスして、妊娠生活を楽しんで下さいね。)
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